先住のココ(ブリティッシュショートヘア)に、2匹目のちくわ(マンチカン)を迎えたときの記録です。最初は一触即発で威嚇されましたが、タオルをかけたケージ越しの対面から少しずつ慣らして、うちの場合は約1ヶ月で仲良くなりました。あくまでn=1の記録として、実際に起きたことだけを時系列で書き、iCatCareの一般的な引き合わせ手順は出典つきで分けて併記します。
先に結論を書きます。うちは先住のココに2匹目のちくわを迎えて、約1ヶ月で仲良くなりました。最初は一触即発でココがずっと威嚇していましたが、タオルをかけたケージ越しに2週間ほど過ごし、少しずつ顔を見せて慣らしていったら、1ヶ月ほどで一緒にいられるようになりました。
ただし、これはうちの2匹の記録(n=1)です。猫の相性や性格、年齢で結果は大きく変わります。「1ヶ月で仲良くなる」と一般化するつもりはありません。ここから先は、うちで実際に起きたことを時系列で書きます。一般的な引き合わせの手順は、記事の後半でiCatCareの案内を出典つきで分けて紹介します。
そもそも、うちが2匹目を迎えた理由
うちはもともと動物には縁のない家庭で、猫を飼うなんて考えたこともありませんでした。きっかけは、娘が「どうしても欲しい」と言ったことです。それで先住のココ(ブリティッシュショートヘア)を迎えました。
飼ってみると、これが可愛くて可愛くて仕方がありません。すっかり猫のいる暮らしになじんで、それでもう1匹、ちくわ(マンチカン)も迎えることにしました。今では2匹に囲まれて、とても幸せです。
多頭飼いを「計画的に始めた」というより、1匹目が可愛すぎて2匹目に進んだ、というのが正直なところです。同じ入り口の人も多いんじゃないかと思います。
迎えた初日〜最初の2週間:一触即発だった
きれいごとを書きたいところですが、最初はうまくいきませんでした。ちくわを迎えた初日から、ココが威嚇します。一触即発で、家の中に「何か違うな」という空気がずっと流れていました。先住猫からすれば、いきなり知らない猫が来たわけなので、当然といえば当然です。
そこでうちがやったのは、次のような進め方でした。
- ケージにタオルをかけて姿を隠し、ちくわは中・ココは外という状態にした
- そのまま2週間ほど様子見をした
- この間、ココは「誰かいるな」とストレスがかかっている様子で、ちくわのほうはケージの中でボケーっとしていた
姿が見えないだけで、ずいぶん違ったように思います。ココも、いきなり相手が目の前にいるより、気配だけのほうが受け止めやすかったのかもしれません。
少しずつ顔を見せる:布団やタオルを交換した
2週間ほどして、少し落ち着いてきたので、タオルを少しずつめくって顔を見せながら、ゆっくり慣らしていきました。
このときにやったのが、タオルの交換・布団の交換です。ちくわが使っていた布やタオルをココのそばに、ココのものをちくわのそばに、というふうに、お互いのにおいがついたものを交換していきました。調べて出てきたことを、いろいろ試した感じです。
そうやって進めていって、迎えてから約1ヶ月で、ようやく仲良くなりました。振り返ると、焦って対面させなかったのがよかったのかなと思います。
去勢のエリザベスカラーで、一度だけ逆戻りした
順調に仲良くなったあと、一度だけ「あ、戻った」と思ったことがあります。ちくわの去勢手術です。
手術のあと、ちくわがエリザベスカラーをつけて帰ってきたら、ココが「違う子が来た」という反応をしました。また距離を置いて、シャーシャー言うようになったんです。見た目が変わったのと、病院のにおいがついていたのが大きかったのかもしれません。
ただ、うちの場合はすぐにまた慣れました。カラーが取れて、いつものにおいと見た目に戻ったら、元どおりです。せっかく仲良くなったのに、と一瞬あせりましたが、そこまで長引かずに済みました。
今の関係:ちくわがココを親猫のように慕っている
今は、ちくわがココを親猫のように慕っています。いつもココに甘えて、頭をスリスリしたり、ペロペロしてもらったり。最初にあれだけ威嚇していたココが、今ではちくわの面倒を見るような立ち位置になりました。
この記録はうちの2匹(ココとちくわ)に実際に起きたことです。仲良くなるまでの期間も、去勢後に一度戻ったことも、うちの1例です。よその猫でも同じになるとは限りません。
今の暮らしの実務(トイレ・ごはん・寝場所)
仲良くなったあとの、日々の分け方です。ここも「正解」ではなく、うちのやり方として書きます。
| 項目 | うちのやり方 | 理由 |
|---|---|---|
| トイレ | 2つ置いている | 2匹が別々に使えるように |
| ごはん | ケージに鍵をかけて別々に与える | ちくわが早食いで、ココの分まで横取りするため |
| 寝る場所 | 自由。ケージのときも、布団の横のときもある | 2匹とも好きな場所で寝られるように |
正直にいうと、ごはんの分け方は今も「もっとうまく分けられる方法はないかな」と探している最中です。ちくわの早食いと横取りは、多頭飼いあるあるかもしれません。自動給餌器はまだ使っていませんが、今後買おうと思っていて、うまくいったらまたここに追記します。
留守番はどうしている?
留守番は最長で1日くらいです。そのあいだは見守りカメラで様子を見ています。帰ってくると、2匹そろって玄関でお待ちかね、という感じで迎えてくれます。これが多頭飼いの、ちょっと得した気分になるところです。夏の留守番は暑さが心配なので、うちの環境づくりや室温・湿度の目安は猫の暑さ対策にまとめました。
一般的にはどう案内されている?(iCatCareの引き合わせ手順)
ここまではうちの1例でした。参考までに、猫の福祉に取り組む国際団体 International Cat Care(iCatCare / ISFM) の案内も紹介します。うちの実録とは分けて読んでください。
iCatCareの「Introducing Cats」では、猫同士の引き合わせを5つのステップで、焦らず段階的に進めるよう案内しています(出典1)。
- においの交換 まず姿を見せず、お互いの寝具を交換して「共通のにおい」を作る
- エリアの相互探索 先住猫と新入り猫の生活エリアを、時間をずらして交代で探索させる
- バリア越しの対面 ガラス戸や柵など、通り抜けられない仕切り越しに姿を見せる
- 監督下の対面 仕切りを外して、人が見ている状態で同じ空間に慣らす
- 短時間の自由対面 問題がなければ、短い時間から自由に会わせ、少しずつ延ばす
そして、いずれのステップでも「patience(焦らないこと)が鍵」で、威嚇や強いストレスのサインが出たら無理に会わせず、日を改めるよう案内されています。
うちがやった「タオルをかけて姿を隠す」「タオル・布団を交換する」「少しずつ顔を見せる」という流れは、結果としてこの1〜3のステップと近いことをしていたのだと、あとで知りました。事前にこの手順を知っていたわけではなく、調べながら手探りで進めた結果です。
トイレやごはんの分け方についても、iCatCareの「Multi-cat households」では、トイレ・フードボウル・水・寝床などのリソースは「猫の数+1つ」を別々の場所に置くとよいと案内されています。食事も、同じ場所で並べて与えるのではなく、場所を分けることがすすめられています(出典2)。うちがトイレを2つ置き、ごはんを別々に与えているのは、たまたまこの考え方に沿っていたようです。
これは、あくまでうちの1例です
最後にもう一度書きます。この記事はうちの2匹(ココとちくわ)に実際に起きたことの記録で、「約1ヶ月で仲良くなった」もその1例です。
猫の相性は、年齢・性別・性格・迎える環境で大きく変わります。うちより早く仲良くなる子もいれば、時間がかかる子も、どうしても距離を保つ子もいます。うまくいかないときや、威嚇・ストレスのサインが強く続くときは、無理をせず、猫の行動診療を扱う動物病院に相談してください。この記事は診断や治療の指南ではなく、うちの記録です。
よくある質問
猫の多頭飼い、2匹目と仲良くなるまでどれくらいかかりましたか?
うちの場合は約1ヶ月でした。先住のココに2匹目のちくわを迎え、最初は威嚇の一触即発でしたが、タオルをかけたケージ越しに2週間ほど過ごし、少しずつ顔を見せて慣らしたところ、1ヶ月ほどで一緒に過ごせるようになりました。ただしこれはうちの2匹の記録(n=1)で、猫の相性や性格で大きく変わります。iCatCareも引き合わせは焦らないことが大切だと案内しています。
先住猫が2匹目を威嚇します。どうすればいいですか?
うちは最初、先住のココがずっと威嚇していました。やったことは、ケージにタオルをかけて姿を隠したまま2週間ほど過ごし、そのあと少しずつ顔を見せ、タオルや布団を交換してお互いのにおいに慣らすことです。iCatCareの引き合わせ手順でも、最初は姿を見せずに寝具を交換して共通のにおいを作り、そのあとバリア越しの対面へ段階を踏むよう案内されています。威嚇や distress のサインが強いときは無理に会わせず、日を改めるよう案内されています。
去勢後のエリザベスカラーで、仲が悪くなることはありますか?
うちのちくわは去勢手術でエリザベスカラーをつけたとき、ココが『違う子が来た』という反応をして、また少し距離を置いてシャーシャー言うようになりました。ただ、うちの場合はすぐにまた慣れました。見慣れない見た目やにおいの変化に猫が反応することはあるようです。これはうちの1例で、心配な様子が続くときは動物病院に相談してください。
多頭飼いのトイレ・ごはんはどう分けていますか?
うちはトイレを2つ置いています。ごはんは、ちくわが早食いでココの分まで横取りしてしまうため、食事のときはケージに鍵をかけて別々に与えています。寝る場所は自由で、ケージのときも、私の布団の横のときもあります。iCatCareの多頭飼いの目安では、トイレやフードボウルなどは『猫の数+1つ』を別々の場所に置くとよいと案内されています。
出典