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COCO & CHIKUWA

おかね

猫の医療費は年齢でどう増える?【白書データ】

このページのまとめ

アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』によると、猫の1年間の平均診療費は0歳で約5.2万円、そこから7歳あたりを境に増えていき、15歳では約19.4万円まで上がります。ただし平均は少数の高額ケースに引っ張られるため、半数がその金額以下におさまる中央値のほうが実感に近いことが多いです(15歳で約10.3万円)。うちはちくわの保険を年28,830円で備えています(n=2の記録)。

猫の医療費は、年齢とともにどう変わっていくのか。先に結論から書きます。

アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』では、1年間の平均診療費が0歳で約5.2万円、7歳あたりを境に増えはじめ、15歳では約19.4万円まで上がります。 ただし平均は一部の高額な治療に引っ張られるので、半数がその金額以下におさまる中央値(15歳で約10.3万円)のほうが、ふつうの家庭の実感に近いことが多いです。

このページは、この白書の数字を「読み方」とセットで紹介します。金額そのものよりも、どこに注意して見ればいいかを持ち帰ってもらえたらと思います。

年齢別の年間診療費(節目の年齢を抜粋)

白書には0歳から15歳まで1歳きざみのデータがありますが、ここでは変化のわかりやすい節目の年齢だけを抜き出しました(全16行はPDF原典で確認できます)。金額は1円単位まで白書のとおりです。

年齢平均(円)中央値(円)
0歳52,38019,393
1歳41,06715,620
5歳56,77120,867
7歳72,66527,952
10歳104,53543,430
13歳162,38282,182
15歳194,187102,518

出典: アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(2-4-3 猫の年齢別の年間診療費)

このカーブから、読み取れることが3つあります。

  • いちばん低いのは0歳ではなく1歳。0歳は初めての体調不良やワクチンなどで少しかかり、1歳でいったん落ち着きます。0歳の平均52,380円に対して、1歳は41,067円です。
  • 上がりはじめる節目は7歳あたり。5歳の平均56,771円から、7歳で72,665円、10歳で104,535円と、ここから段階的に増えていきます。
  • 15歳では0歳の約3.7倍。194,187円は、0歳の52,380円のおよそ3.7倍です。シニアになるほど医療費は上がりやすい、という傾向が数字にも出ています。

「平均」と「中央値」は、どちらも見てほしい

上の表をもう一度見ると、同じ年齢でも平均と中央値でずいぶん差があります。たとえば15歳は、平均194,187円に対して中央値は102,518円。倍近い開きです。

これは、平均という数字の性質によるものです。平均は、ごく一部の高額な治療があると、それに引き上げられて大きく出ます。 大きな手術や長い入院をした少数の子が、全体の平均を押し上げるわけです。

いっぽう中央値は、「金額を高い順(または安い順)に並べたときの、ちょうど真ん中の子の金額」です。半数がその金額以下におさまるラインなので、ふつうの家庭が実際に払う額の感覚に近いのは、中央値のほうであることが多いです。

どちらが正しいという話ではありません。平均は「かかるときはここまでいく」という上振れの目安、中央値は「多くの家庭の実感」。この2つを並べて見ると、医療費の全体像がつかみやすくなります。

お金がかかりやすい病気(診療費の内訳)

同じ白書には、診療費の総額が「どの病気に使われたか」の内訳もあります。割合の高い順に、上位を抜き出しました。

疾患診療費に占める割合
泌尿器の疾患25.8%
消化器の疾患21.1%
全身性の疾患11.1%
呼吸器の疾患6.4%
循環器の疾患5.8%

出典: アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(2-4-4 猫の診療費における疾患の内訳)

上位2つ、泌尿器と消化器だけで、診療費全体のおよそ半分近くを占めます。猫は泌尿器のトラブルが多いとよく言われますが、かかるお金の面でも大きな割合になっています。

なお、これとは別に「1年間でどれくらいの割合の猫が、その病気で保険金を請求したか」という指標もあります。こちらは診療費の大きさではなく、起こりやすさの目安です。

疾患請求した猫の割合
消化器の疾患14.7%
泌尿器の疾患12.0%
皮膚の疾患8.0%
全身性の疾患7.5%
眼の疾患6.1%

出典: アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(2-1-6 猫の疾患〈大分類〉の請求割合、0〜12歳)

「起こりやすさ(請求割合)」では消化器と泌尿器が上位で、「かかるお金(診療費の割合)」でも同じ2つが上位。多くの猫にとって、この2系統は身近な出費になりやすい、と言えそうです。

ただし、これは費用と頻度の傾向であって、病気の説明でも診断でもありません。気になる様子があれば、自己判断せずに動物病院にご相談ください。

このデータの母集団について(大事な前提)

ここで紹介しているのは、アニコム損保のペット保険契約データです。日本の全ての猫の代表値ではありません。

このページの数字は、すべてアニコム損保のペット保険に加入している猫のデータから来ています。読むときに、次の前提を知っておいてください。

  • 保険に入っている猫のデータです。年齢別の診療費(2-4-3)は0〜15歳の240,833頭、疾患の請求割合(2-1-6)は0〜12歳の231,817頭を集計したものです。
  • 母集団にかたよりがあります。ペット保険の契約者は、比較的若い猫や純血種が多い傾向があります。地域や飼い方の分布も、日本の猫全体とは一致しません。
  • 平均診療費は、診療があった子だけで計算されています。その年に病院にかからなかった子は分母に入っていません。つまり「その年に受診した場合、いくらかかったか」の数字です。

こうした前提があるため、この金額を「猫を飼うと必ずこれだけかかる」と読むのは正確ではありません。あくまで、年齢が上がると医療費は上がりやすいという傾向と、その規模感をつかむための参考として使ってください。

うちの場合(n=2の備え方)

うちは、医療費が上がっていく前提で、保険で備えています。金額がはっきり確認できているのは、ちくわ(1歳)の分です。補償割合50%のプランで、年間28,830円(多頭割引2%が適用済み)。月に直すと約2,402円です。

上のカーブで見たとおり、医療費が本格的に上がるのは7歳以降。若いうちは保険料も比較的おさえられるので、うちは元気なうちに入っておく、という考え方で加入しました。ただし、これはうちがこの内容で契約しているという事実の開示であって、この保険やこのプランをすすめるものではありません。最適な選び方は、猫の年齢・健康状態・持病の有無で変わります。

ココ(2歳)の保険料と、2匹の手術費用は、証券や記録の確認が取れ次第このページに足していきます。金額を「だいたいこのくらい」で埋めることはしません。

飼育費の実額(フード・保険)は猫2匹の毎月の飼育費の実測ページにまとめています。あわせて読んでみてください。

関連するページ

このページについて(免責)

このページは、公開されている白書の数字を「読み方」とともに紹介するものです。特定の病気の診断・治療の指南はしていませんし、特定の保険への加入をすすめるものでもありません。

医療費の実際の金額は、その子の体質・持病・その年に通院するかどうかで大きく変わります。数字は傾向の目安として受け取ってください。猫の体調に気になるところがある場合は、自己判断せず、動物病院にご相談ください。

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よくある質問

猫の医療費は年齢が上がるとどれくらい増えますか?

アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』の年齢別の年間診療費では、平均が0歳で52,380円、7歳で72,665円、10歳で104,535円、13歳で162,382円、15歳で194,187円と、7歳あたりを境に段階的に上がっていきます。ただしこれはアニコム損保のペット保険契約データの平均で、全ての猫の代表値ではありません。個体差が大きいので、あくまで傾向として見てください。

平均と中央値ではどちらを見ればいいですか?

同じ白書の15歳のデータでは、平均が194,187円なのに対して中央値は102,518円です。平均は一部の高額な治療に引き上げられるため、大きめに出ます。中央値は「金額の高い順・安い順に並べたときの真ん中」で、半数がその金額以下におさまるラインです。ふつうの家庭の実感に近いのは中央値のほうであることが多いです。どちらか一方ではなく、両方を並べて見るのがおすすめです。

猫の医療費でお金がかかりやすいのはどんな病気ですか?

同じ白書で、診療費全体に占める割合が高い順に見ると、泌尿器の疾患が25.8%、消化器の疾患が21.1%、全身性の疾患が11.1%、呼吸器の疾患が6.4%、循環器の疾患が5.8%です。この上位2つ(泌尿器・消化器)だけで全体のおよそ半分近くを占めます。これも診断や治療の指南ではなく、費用がどこに集中しやすいかの傾向です。気になる様子があれば動物病院に相談してください。

この金額はうちの猫にもそのまま当てはまりますか?

いいえ。これはアニコム損保のペット保険に加入している猫のデータで、比較的若く純血種が多いなど、母集団にかたよりがあります。日本の全ての猫の代表値ではありません。実際にかかる金額は、その子の体質・持病・その年に通院するかどうかで大きく変わります。うちの2匹の医療費の実額も、確認が取れたものから別ページで記録していきます。

出典

  1. アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(2-4-3 猫の年齢別の年間診療費 ほか)